SUMMARY
先に結論を3つ
1 QRを避ける方法
「QRより速いタッチ」は、今のスマホでは無い。代わりに"読み取る場面"を無くす
NFC(かざす方式)はiPhoneの仕組み上、画面をつけて上端をかざして通知を押す必要があり、人によってQRより遅くなります。本当の解決は、事前申込と抽選で「整理券をもらう列」そのものを無くすことです。
2 8つのご要望
8つとも実現できる。⑤の「読み取り」だけ形を変える
抽選・案件ごとのアカウント・家族分・今何番目・見込時刻・会員化・広告配信まで、1つの仕組みで作れます。入場時はお客さまの画面をスタッフが読む(1人3〜4秒)か、番号を呼んで一覧をタップする形にします。
3 費用感(税別)
整理券の本体 250〜300万円。月々はミニマム3万円から
本体は媒体管理システムと同じ水準で組みました。全部そろえて380〜500万円。月々の保守は「止まったら直す」だけのミニマム(3万円)から3段階で選べます。まず20万円前後の「実証」から始める案です。
要望① QRコードで読み込むのは避けたい
調べた結果:「QRより速く取れるタッチ方式」は今のスマホには無い
お客さまの操作を比べる(初めて来た人・アプリ無し)
QRコード
標準カメラでOK
1〜2秒
合計 3〜8秒
かざす(NFC)
ロック画面でも可
1〜4cmの距離
見逃すと再試行
合計 2〜6秒
※カメラ起動中はNFCが反応しない(Apple公式)。Androidはロック解除中のみ。実測では平均4秒・遅い人は6秒超。失敗すると10秒以上かかります。
遅さの正体はQRではありません
QRの読み取りは1〜2秒。体感の大半は「その後」の友だち追加・許可・申込の画面遷移(5〜20秒)と、人が殺到したときの回線の混雑です。かざす方式に替えても、この部分は1秒も縮みません。
それでも「タッチ」を試すなら
LINE公式の「LINEタッチ」
かざすとLINEが開く純正の部品(ステッカー300円/枚・スタンド2,000円/台)。2025年11月から国内で導入例があります。ただしiPhoneの制約は同じなので、少人数の実機比較で「QRより速かった条件」だけ採用する進め方をおすすめします。
他に調べた方法(20種類)
| Bluetooth・超音波・位置情報 | 専用アプリが必要。アプリ無しでは起動できない |
| Wi-Fiに繋ぐと画面が出る | 15〜60秒。館のWi-Fi工事が必要 |
| SMS・空メール | 20〜90秒。宛先の入力が増える |
| Apple/Google Walletのパス | 取った後の保存用。最初の取得は別 |
| App Clip(iPhone小型アプリ) | iPhone限定・5〜15秒。Android版は2025年12月終了 |
要望①② 本当の解決
「現地で読み取る場面」を無くす——取得の入口を3つに分ける
A 事前申込(主な入口)
SNS・告知ページ・メルマガのリンクから家で申込。抽選か先着は主催ブランドが選ぶ。当選者に番号と時間帯を通知。
B 当日オンライン
109公式LINEのメニューや告知ページから当日枠を取る。友だち追加は最初の1回だけ。
C 現地の保険
QRを大きく複数か所に掲示して分散(1m離れて読むなら4cm角以上)。スタッフが電話番号を打ってLINE/SMSで送る発券口も用意。
現地で読み取る人の割合(想定)
※人気の催事を抽選にした場合の目安。現地で読む人が1割以下になれば、列は消えます。
SHIBUYA109で、すでに起きていること
学マス・aespa・LINE FRIENDSのPOP UPでは、主催ブランドがLivePocket(無料のWeb整理券)で事前抽選・時間帯指定を運用し、入口は画面のQR提示になっています。渋谷PARCOや新宿マルイも同じ型です。
「列を無くす設計」は、すでに現場で通っている作法です。今回は、これを109が主催ブランドに貸し出せる共通の仕組みにします。
抽選にすると、もう1つ良いことがあります
先着はアクセスが一瞬に集中し、リロード連打で順番が崩れます。抽選は「申込期間」に分散するので、サーバーの負担も不公平感も小さくなります。
紙の整理券は「夜なべ」だけ無くします
スマホを持たない方・LINEを使わない方には、スタッフが既製の連番札を渡し、同じ定員から差し引きます。紙を案件ごとに作る作業はなくなり、受付の例外だけが紙になります。
8つのご要望
8つとも実現できます——⑤の「読み取り」だけ、形を変えます
QRで読み込むのは避けたいできる
事前申込・LINEメニュー・URLで「読み取る場面」を無くす。タッチは実機比較で勝った条件だけ
抽選方式にも対応できる
申込期間→締切→抽選→当選者に番号と時間帯。先着も選べる。結果は記録に残し、引き直しはできない
イベント案件ごとのアカウントできる
109が案件を作って主催ブランドを招待。ブランドは自分の案件だけ見える。終わったら権限を外す
1人が複数枚(家族)できる
案件ごとに上限(例: 1〜4人)。定員は人数で減らす。LINEログインで1人1アカウント(1電話番号=1LINE)
開催側がすぐ読み取り・判断形を変える
お客さまの画面をスタッフのiPadで読む(3〜4秒/人)か、番号を呼んで一覧をタップ。「スマホをかざして入場」はApple契約が要るため見送り
今何番目・何時ごろの見込できる
スタッフが「○番まで呼んだ」を押すだけで自動計算。LINEで通知。開始直後は「目安」と表示
メルマガ取得→配信できる
取得時に任意で登録(同意の記録付き)。配信は109公式LINEかメール。整理券の連絡と広告は分けて送る
会員へのtoB広告配信できる
109が広告を受注→承認→年代・参加イベントで絞って配信→結果報告。広告主のセルフ入稿・決済は次の段階
お客さまの整理券画面(イメージ)
SHIBUYA109 8F WALLMA
○○ POP UP 入場整理券
42
2名(代表+同伴1)
いま呼び出し中 31番
あと 11組
目安 14:20ごろ
スクリーンショットは無効です
仕組みの全体像
3者が1つの台帳を見る——109が貸し出し、ブランドが使い、お客さまはLINEで受け取る
お客さま
109公式LINE/Web(アプリ不要)
- イベントを選ぶ→人数→申込
- 抽選結果と時間帯の通知
- 整理券画面(番号・あと何組・目安)
- 任意: 今後の催事案内に登録
- LINEが無い人は通常のWebか紙の番号札
見えるのは自分の券だけ。他の人の名前や番号一覧は見えない。
整理券の台帳(1つ)
申込・抽選・入場済み・権限・同意を、すべてここで確定する
定員超過・二重受付・他案件の閲覧は仕組みで止める
主催ブランド(案件ごと)
- 定員・時間帯・抽選/先着・枚数上限
- 当日の呼び出し/入場チェック(iPad)
- 自分の案件だけ見える
SHIBUYA109(クロスメディア)
- 案件を作ってブランドを招待/権限を外す
- 全案件を横断で見る・集計
- 会員の同意管理・広告配信の承認
※LINEの本人確認(1電話番号=1アカウント)で「原則1人1枚」を守る。SMS認証は不要なので運用費がかからない。
進め方
小さく確かめてから本体へ——4段階で、各段階の終わりに次へ進むか決める
段階0 実証と整理
2〜3週間
- QR/LINEメニュー/LINEタッチを20〜30人で実機比較
- 既製サービスで1案件を試走
- 紙運用の棚卸し、審査条件の確認
段階1 整理券の本体(①〜⑥)
2〜3か月
- 申込/抽選/家族分/案件ごとの権限
- 呼び出し・あと何組・目安時刻
- スタッフの入場チェック・紙の救済
- 殺到時の負荷試験・セキュリティ審査
段階2 会員登録と配信(⑦)
3〜5週間
- 取得時の任意登録・同意の記録
- 109公式LINE/メールで催事案内
- 配信停止・削除窓口
- 会員数と再来館を測る
段階3 広告配信(⑧)
3〜4週間
- 広告案件の台帳・素材の承認
- 年代・参加イベントで絞って配信
- 配信回数の上限・結果報告
- 受注と請求は既存業務で
既製サービスで賄える部分・作る価値がある部分
LivePocket(無料)・mogily(月8万円〜)・matoca(月1万円〜)などの既製で、②抽選・④複数枚・⑤入場チェック・⑥待ち状況の大半は賄えます。段階0ではこれを使って試します。
一方、どの既製にも無いのが ③「109が全体を見て、ブランドは自分の案件だけ」の権限、⑦ 会員と同意を109の資産として持つこと(既製は申込データが先方に残り、CSVも30日で消える)、⑧ 広告の受注→配信→結果報告です。ここに作る価値があります。
次へ進む条件(例)
- 段階0→1: 入口の方式を実測で決めた。既製で足りない点を確認した
- 段階1→2: 定員超過・二重受付・権限漏れがゼロ。負荷試験と審査を通過
- 段階2→3: 会員の獲得率と再来館を見て、広告の需要が確かめられた
費用感(税別・予算取り用の目安)
整理券の本体 250〜300万円、全部そろえて 380〜500万円。月々はミニマム3万円から
開発費(段階ごと)
| 段階 | 内容 | 開発費 | 期間の目安 |
|---|---|---|---|
| 段階0 | 実証と整理(実機比較・既製で試走・棚卸し) | 20万円前後 | 2〜3週間 |
| 段階1 | 整理券の本体(①〜⑥) | 250〜300万円 | 2〜3か月 |
| 段階2 | 会員登録と配信(⑦) | 50〜80万円 | 3〜5週間 |
| 段階3 | 会員への広告配信(⑧) | 80〜120万円 | 3〜4週間 |
| 合計 | 全部そろえた場合 | 380〜500万円 | 来期の予算取りは500万円で |
別枠(実費): 東急グループの脆弱性診断 約26万円/回(税区分は要確認)/受付用iPad等 5〜15万円/LINE公式アカウント 月0〜1.5万円+超過3円/通(109さまのご契約)。
月々の保守は3つから選べます(税別/月・サーバー実費込み)
ミニマム
3万円/月
「止まったら直す」だけ
サーバー・監視・バックアップの実費(約1.2万円)+障害時の復旧対応(営業時間内)
含まれない: 催事前の設定支援・改善・問い合わせ対応(都度お見積り)
標準
5万円/月
点検と小さな直しまで
ミニマム+月1回の点検・軽微な修正(月2時間まで)・催事前の設定確認
含まれない: 当日サポート・大きな改善
充実
8万円/月
繁忙期の当日も
標準+繁忙期の当日サポート(電話/チャット)・改善枠(月4時間)
含まれない: 夜間休日の有人対応
段階2(⑦)・段階3(⑧)まで入れた場合は、会員データと配信の保守として各+1万円/月。媒体管理システムと同じ考え方(サーバー実費+障害対応)で、さらに絞ったミニマムから始められます。プランは催事の多い時期だけ上げる、といった切り替えも可能です。
参考: 同じものを他で用意すると
この値段で出せる理由
- AIで開発する——設計から試験まで生成AIを使い、人が確認する工程に集中します
- 109向けに作った土台を再利用——媒体管理システムの基盤、メルマガ自動化の配信部分、セキュリティ審査の資料がそのまま使えます
- 保守は媒体管理と同じ運用に乗せる——月々を低く保てます
- まず小さく(段階0)——方式を実測で決めてから作るので、手戻りの費用が出ません
値段が動く条件
家族を別々の時刻に入れる/全員にSMS認証/広告主が自分で入稿・決済/夜間休日の有人対応——これらは別途になります。逆に、人気案件を先着から抽選に寄せる、初期に氏名・メールを集めない、と安くなります。
教えていただきたいこと
5つ教えていただけると、見積りの精度が上がります
QRを避けたいのは「取得のとき」だけですか。事前申込・抽選・時間帯指定は認められますか
入口の設計。「現地にいる本人だけ」が必須なら本人確認の費用が加わります
年間の案件数、同時会場数、1案件の最大人数と開始直後の集中人数、家族の最大枚数
サーバーの規模、抽選の設計、既製サービスの課金単位
案件設定・抽選確定・当日受付・問い合わせは誰が行い、主催ブランドにどこまで見せますか。受付用の端末や回線はありますか
管理画面と権限、機材、当日支援の範囲
⑧は「ブランドから広告を受注し、109の会員へ配信する」理解で合っていますか。109公式LINE・メール配信の利用可否、想定会員数
会員基盤、同意の取り方、配信料、広告管理の範囲
初回利用の希望時期と予算枠、使えるクラウド・既製サービス、社内審査の要件
上振れ要因と審査待ち期間を見積に反映
次の一歩(ご提案)
段階0「実証と整理」から始める
20万円前後・2〜3週間で、①の入口を実測で決め、既製サービスで1案件を試し、紙運用の棚卸しをします。その結果をもとに段階1の正式見積りを出します。
来期の予算取りは500万円(全部そろえた上限)、月々はミニマム3万円から、で押さえていただければ、段階ごとに判断しながら進められます。