SHIBUYA109 クロスメディア 石川さま
紙の整理券を夜なべで作る現状を、スマホで取って、スタッフが一目で判断できる形へ。
いただいた8つのご要望を1つずつ調べ、10/6のご回答(規模・運用・時期・予算・個人情報の懸念)を踏まえて、進め方と来期の予算感をまとめました。
作成
モノリス株式会社 2026年10月6日(10/6 ご回答反映版)
金額は税別・予算取り用の目安です。
正式なお見積りではありません。
いま起きていること
イベントのたびに、クロスメディアの担当者が紙の整理券を作っている。
作る
人が殺到しそうな催事ごとに、番号入りの紙を夜のうちに用意する。
配る
整理券をもらうための列ができる。列を整理する人手も要る。
数える・呼ぶ
今何番まで入ったか、あと何人かを、紙と目で追う。お客さまは待ち時間が分からない。
石川さんのご相談
「常に夜なべして作るため、今時、紙で配布しています。これを何とかしたい」
こう変わります
1 家で申し込む
告知やLINEのリンクから、事前に申込。人気の催事は抽選と時間帯指定。整理券をもらう列が消える。
2 通知で呼ばれる
当選・順番・目安の時刻がLINEに届く。「今何番目か」が手元で分かるので、館内で待てる。
3 画面を見せて入る
スタッフはiPadで画面を読むか、番号を呼んでタップするだけ。1人3〜4秒。入場済みは自動で記録。
夜なべ・列・手で数える、の3つが同時に無くなります。 主催ブランドには案件ごとの管理画面を貸し出し、109は全体を横断で見られます。
SUMMARY
1 QRの扱い(10/6 ご回答で確定)
調べた結果、QRより速いタッチ方式は今のスマホにはありません。ご回答のとおりQR運用で進め、タッチ方式の実機比較は行いません。本当の解決は、事前申込と抽選で列そのものを無くすことです。
2 8つのご要望
抽選・家族分・今何番目・見込時刻・会員化・広告配信まで、1つの仕組みで作れます。案件設定と当日受付は業務委託先の事務局が行い、受付はスタッフのスマホでQRを読む(1人3〜4秒)か、番号を呼んでタップ。有線が無くても動く作りにします。
3 費用感(税別)
本体(①〜⑥)に、LINE友だち化・同意・属性タグの「会員登録の土台」まで含めて250〜300万円。4月開発開始→5月に1案件で試行→6月末に全機能。広告配信(⑧)は回収モデルに合わせて後段で追加します。
この資料の流れ
いただいた前提(10/6 石川さんのご回答)
年間の案件
50〜100件
うち整理券が要るのは約20件
整理券対応の媒体
5か所
店頭イベントスペース(約160日/年)が最多
同時開催
最大3会場
同じ日に別会場で並行
開始直後の集中
最大1,000名
ここが設計の山。抽選で平らにする
家族・グループ
最大4名
代表者がまとめて申込
運用
業務委託先の事務局が、案件設定・抽選設定・当日受付・問い合わせを行う。主催ブランドは必要情報を提出するだけ。
端末・回線
受付はスマートフォン。各媒体付近に有線は引けないので、モバイル回線前提。通信が切れても番号呼び出しで続けられる作りにする。
時期・予算・審査
4月に開発開始→5月に利用開始。初期予算は300万円程度。クラウドの指定なし(一般的なサービスで可)。審査は稲冨さんと進めている基準と同じで、年1回チェック。
ご懸念
会員リストを集めること自体が、漏洩時の責任追及のリスクになる。→ 「名簿を持たない設計」で答えます(P10)。
要望① QRコードで読み込むのは避けたい
お客さまの操作を比べる(初めて来た人・アプリ無し)
遅さの正体はQRではありません
QRの読み取りは1〜2秒。体感の大半は「その後」の友だち追加・許可・申込の画面遷移(5〜20秒)と、人が殺到したときの回線の混雑です。かざす方式に替えても、この部分は1秒も縮みません。
10/6 ご回答で確定
「QRを避けたい意図は無くなった」とのご回答をいただきました。QRは大きく複数か所に掲示し、読み取った後の画面遷移を最短にすることに力を使います。LINE公式の「LINEタッチ」などは、必要になった時に追加できます。
他に調べた方法(20種類)
| Bluetooth・超音波・位置情報 | 専用アプリが必要。アプリ無しでは起動できない |
| Wi-Fiに繋ぐと画面が出る | 15〜60秒。館のWi-Fi工事が必要 |
| SMS・空メール | 20〜90秒。宛先の入力が増える |
| Apple/Google Walletのパス | 取った後の保存用。最初の取得は別 |
| App Clip(iPhone小型アプリ) | iPhone限定・5〜15秒。Android版は2025年12月終了 |
要望①② 本当の解決
A 事前申込(主な入口)
SNS・告知ページ・メルマガのリンクから家で申込。抽選か先着は主催ブランドが選ぶ。当選者に番号と時間帯を通知。
B 当日オンライン
109公式LINEのメニューや告知ページから当日枠を取る。友だち追加は最初の1回だけ。
C 現地の保険
QRを大きく複数か所に掲示して分散(1m離れて読むなら4cm角以上)。スタッフが電話番号を打ってLINE/SMSで送る発券口も用意。
現地で読み取る人の割合(想定)
※人気の催事を抽選にした場合の目安。現地で読む人が1割以下になれば、列は消えます。
SHIBUYA109で、すでに起きていること
学マス・aespa・LINE FRIENDSのPOP UPでは、主催ブランドがLivePocket(無料のWeb整理券)で事前抽選・時間帯指定を運用し、入口は画面のQR提示になっています。渋谷PARCOや新宿マルイも同じ型です。
「列を無くす設計」は、すでに現場で通っている作法です。今回は、これを109が主催ブランドに貸し出せる共通の仕組みにします。
抽選にすると、もう1つ良いことがあります
先着はアクセスが一瞬に集中し、リロード連打で順番が崩れます。抽選は「申込期間」に分散するので、サーバーの負担も不公平感も小さくなります。
紙の整理券は「夜なべ」だけ無くします
スマホを持たない方・LINEを使わない方には、スタッフが既製の連番札を渡し、同じ定員から差し引きます。紙を案件ごとに作る作業はなくなり、受付の例外だけが紙になります。
8つのご要望
| ご要望 | できる? | どうやって | |
|---|---|---|---|
| ① | QRで読み込むのは避けたい | ○ | QR運用で確定。事前申込・LINEメニュー・URLで現地で読む場面を減らし、読み取り後の画面遷移を最短に |
| ② | 抽選方式にも対応 | ○ | 申込期間→締切→抽選→当選者に番号と時間帯。先着も選べる。結果は記録に残し、引き直しはできない |
| ③ | イベント案件ごとのアカウント | ○ | 事務局が案件ごとに設定・抽選・受付を操作。主催ブランドは情報提出と、自分の案件だけの閲覧用画面 |
| ④ | 1人が複数枚(家族) | ○ | 最大4名まで(案件ごとに上限を設定)。定員は人数で減らす。LINEログインで1人1アカウント(1電話番号=1LINE) |
| ⑤ | 開催側がすぐ読み取り・判断 | ○ | スタッフのスマホで画面のQRを読む(3〜4秒/人)か、番号を呼んでタップ。通信が切れても番号呼び出しで続行 |
| ⑥ | 今何番目・何時ごろの見込 | ○ | スタッフが「○番まで呼んだ」を押すだけで自動計算。LINEで通知。開始直後は「目安」と表示 |
| ⑦ | メルマガ取得→配信 | ○ | LINE友だち化+同意+属性タグ(年代・参加催事)を本体に含めて先に貯める。氏名・メールは集めない |
| ⑧ | 会員へのtoB広告配信 | ○ | 109が受注→承認→属性タグで絞ってLINE配信→届いた人数を報告。名簿は渡さない。後段で追加 |
お客さまの整理券画面(イメージ)
SHIBUYA109 8F WALLMA
○○ POP UP 入場整理券
42
2名(代表+同伴1)
いま呼び出し中 31番
あと 11組
目安 14:20ごろ
スクリーンショットは無効です
仕組みの全体像
④ 家族はまとめて入場(最大4名)
代表者が人数を選んで申し込むと、人数分の入場権をまとめて持てます。入口でスタッフが人数を確認して、全員分を一度に「入場済み」にします。
本人確認はLINE、受付はスマホ
LINEは1つの電話番号に1アカウントなので「原則1人1枚」を無料で守れます。受付はスタッフのスマホで、通信が切れても番号呼び出しの一覧で続行できます。
個人情報のご懸念への答え
集めないもの
氏名・メールアドレス・電話番号・住所。整理券にもメルマガにも要りません。
守り方
会員は「広告商品」になりますが、売るのは名簿ではなく「届ける力」です。名簿を持たないことが、そのまま商品の信用になります。
進め方(10/6 ご回答のスケジュールに合わせて)
5月の試行で確かめること
1,000名が一斉に申し込んだ時の抽選の捌け方/スタッフのスマホでの受付速度(1人3〜4秒の実測)/通信が切れた時に番号呼び出しで続けられるか/事務局が自分たちで案件を設定できるか。ここで出た直しを6月末までに全機能へ反映します。
既製サービスとの関係
LivePocketやmogilyなどの既製でも整理券自体は可能ですが、事務局が全案件を横断で動かすこと、会員と同意を109の資産として持つこと、広告の受注→配信→報告は既製にありません。ここが自社で持つ価値です。
費用感(税別・予算取り用の目安)
| 区分 | 内容 | 開発費 | 時期 |
|---|---|---|---|
| 本体 | ①〜⑥+会員登録の土台(LINE友だち化・同意・属性タグ)。〜3月の設計も含む | 250〜300万円 | 4月開始→5月試行→6月末 |
| 後段A | 催事案内の配信(⑦の配信部分・配信停止・結果集計) | 30〜50万円 | 会員が貯まってから |
| 後段B | 会員への広告配信(⑧・広告案件の台帳・承認・属性で絞る・報告) | 80〜120万円 | 回収モデルに合わせて |
| 合計 | 全部そろえた場合 | 360〜470万円 | 初期は本体の300万円以内 |
別枠(実費): 東急グループの脆弱性診断 約26万円/回(税区分は要確認)/受付用iPad等 5〜15万円/LINE公式アカウント 月0〜1.5万円+超過3円/通(109さまのご契約)。
参考: 同じものを他で用意すると
月々の保守は3つから選べます(税別/月・サーバー実費込み)
| プラン | 月額 | 含まれるもの |
|---|---|---|
| ミニマム | 3万円 | サーバー・監視・バックアップの実費(約1.2万円)+障害時の復旧(営業時間内)。「止まったら直す」だけ |
| 標準 | 5万円 | ミニマム+月1回の点検・軽微な修正(月2時間)・催事前の設定確認 |
| 充実 | 8万円 | 標準+繁忙期の当日サポート・改善枠(月4時間) |
後段A・Bを入れた場合は各+1万円/月。催事の多い時期だけプランを上げる切り替えも可能です。年1回のセキュリティチェック対応は標準プラン以上に含めます。
次の一歩
| やること | 内容 | |
|---|---|---|
| 1 | 打ち合わせ(30分・オンライン可) | 稲冨さんと事務局の方にもご同席いただき、運用の流れ(誰が・いつ・何を)と、名簿を持たない設計の前提を確認 |
| 2 | 正式なお見積り | 本体(①〜⑥+会員の土台)を300万円以内で。月々の保守は3プランから。来期の予算申請に使える形で |
| 3 | 〜3月 設計(契約前) | 事務局との運用設計、東急審査の準備、5月に試行する催事を1つ決める |
| 4 | 4月 契約・開発開始 | 1,000名集中の負荷試験、事務局の操作リハーサルまで |
| 5 | 5月 試行 → 6月末 全機能 | 最初の1案件を本番で回し、直しを反映して全機能へ。以後は月々の保守 |